睡眠と脳波

脳波とリラクゼーションの関係、質の高い睡眠ってなんなの?

睡眠は、他人が治してくれることではありません。
自分で知ること、自分で気づくこと

眠る、それは脳の休息と思っている人が多いはずですが、それは正解とは違います。

脳はそもそも休息という概念ではありません、脳は常に休むことなく動いているのです。

では眠るということはなんなのか?

それは脳のリラクゼーションと言えると思います。

休息というよりも整えるということだと思います。

パソコンに例えるなら、たくさん検索して、たくさんダウンロードして、たくさんアップロードして。その結果とても重たくなってしまったのでデフラグリフレッシュさせよう。

それが睡眠です。

電気信号のデータというものは0と1の組み合わせのみで出来ています。
同じように人間の脳も電気信号で情報管理されています。
目に見える全ては光の反射を眼から神経を通して、電気信号に変換されて、脳で映像が作り出されているそうです。

人の感覚も同様に電気信号として、神経を伝わり脳が管理しています。
そう考えると脳は電気信号を司るホストコンピューターみたいなものでしょうか。

脳の眠りに関係する電気信号は4種類、電気信号は周波数で表されるので単位はHzヘルツになります。

1つめは
β波ベーター
15Hzから38Hzの周波数の電波域
起きているときの脳波、通常脳活動の電波域です、肉体域の周波数と言ってもいいかもしれません。
交感神経が活発になる程、Hz数が高くなります。
ストレスを感じるとHzも高くなると考えていいです、気分的にリラックスを感じているときは
このβ波の低層域と考えていいと思います。

2つめは
α波アルファー
9Hzから14Hzの周波数の電波域
眠り始めの脳波、リラックスの電波域です、精神域の周波数と言っていいかもしれません。
間違えやすいのは、自分がリラックスと感じているときの脳波ではなく、脳がリラックスを感じているときの脳波です。
この状態がレム睡眠からノンレム睡眠の移行時に多く見られる脳波です。
また起きているときにもα波を出すことが可能とされています。
この脳波になる状態が瞑想をしているときの脳内状態だと科学的に確認されています。
自然を見て感じながらボーッとしているときにもα波が出ていると思われます。
似たような感覚の状態になれればα波が出ているかもしれません。
よくスポーツなどで、ゾーン域に入ったという言葉を聞きませんか?
これはα波が発生している精神状態と考えられます。
集中力がとても高い状態になるとき、これは瞑想中の状態に似ています。
要するに瞑想を深めると集中力が強化されると言い換えれると思います。

3つめは
θ波シータ
4Hzから8Hzの周波数の電波域
深い眠りに移行するときの脳波、ノンレム睡眠ステージ2.3の脳波
このθ波が睡眠の最大の主役です。
このθ波をいかに脳内に出すことができるかがテーマ
脳が記憶を整理したり保存したり、先ほどのパソコンで例えたようにデフラグ、アップデートや再起動をしている状態。
異常があれば感知して修復し正常に、必要なものは残して必要のないものは忘れる。
こんな作業をθ波を利用して行なっているということが言えます。
そしてこの脳波を起きているときにも発生させることができると言われています。
それが瞑想を深く行える人です。
瞑想を深く行なっている人の脳波からθ波が確認されているんです。
これがマインドフルネスの極意であり、物事に気づく。ということと解釈できると思います。
これを閃きと例える人もいます。

4つめは
δ波デルタ
0.5Hzから3Hzの周波数の電波域
ヒトの脳内電波数で最も低い脳波、無意識や昏睡時の脳波。
眠りの中では最も深い、ノンレム睡眠ステージ4のときに確認できる脳波です。
ノンレム睡眠ステージ4はすべての人に見られるステージではなく、年齢や体調や睡眠の質が大きく関係します。
そしてノンレム睡眠ステージ4は睡眠開始時の、最初のノンレム睡眠移行時にしか発生しません。

これより低い(遅い)周波数が人に現れたとしたら、医師は脳波計を見て脳波が確認できません。
日付時間を確認して担当看護師と共にお気の毒ですが脳死と判断しました。
と言ってくると思われます。泣
要するにこの脳波の出ている時間は
脳が活動できるギリギリのところまで脳活動を制限している状態ということです。
言い換えれば、唯一の究極の脳の休息時間。

睡眠の質とはこの脳波のバランスと言えます。

これこそが脳の解毒デトックスでしょう。